ビオトープ班活動 屋外予備実験場へのサンショウウオ幼体放流
8月から9月にかけて生徒も参加してビオトープ予定地に作り上げた屋外予備実験の為のサンショウウオ放流区画に、中学生が育ててきた2023年生まれと2024年生まれのサンショウウオ幼体を放流し、予備実験をスタートしました。放流にあたっては幼体がまだ5~6cmサイズのため、脱走防止の為に実験区画を囲った網の内側にさらにプラスチック板による囲いを埋め込みました。
放流用に生き餌を捕獲して食べる訓練をした幼体は12匹。個体識別用に一匹ずつ背面の模様のプロファイル写真を作成し、二日間にわたって6匹ずつミスト無し区画Aとミスト設備付き区画Bの水鉢の中に放流しました。生徒達が見守る中、幼体達はしばらく水鉢の水中にとどまっていましたが1日近くかけて徐々に陸へと上がっていきました。
今後、幼体が区画内のどの場所に分散・定着していくか、生息状況を調査してサンショウウオ幼体の上陸後の生態解明につながるデータを収集しながら、オオイタサンショウウオがビオトープ予定地の中の野外環境で生き抜くことが出来るかどうかを評価していきます。ビオトープ班全員で観察してデータを蓄積するために共有の記録ノートを作りました。
放流する幼体の背面の模様とサイズを写真で記録
区画囲いの網の内側にさらに脱走防止用プラスチック板を埋め込む作業
プラスチック板による内囲いの完成
1日目は作業に時間がかかったため、暗くなってからの放流になりました
2日目の放流
放流直後の幼体たち
ビオトープ班全員が記入できる共通の観察ノートを作りました
